『ボツリヌス治療とリハビリテーション』 出版しました。
2012年06月04日
日本において、2010年10月27日にボツリヌス治療が上肢痙縮、下肢痙縮に対して、保険適応認可となりました。
2012年3月末で、慈恵医大 本院、慈恵医大第三病院、総合東京病院(東京都中野区)、清水病院(鳥取県倉吉市)の4つの病院で、私共の上肢痙縮の症例数は、932名となりました。保 険適応認可前になされた全国規模の治験は上肢痙縮は、109名でしたので、特記すべき症例数となっています。
脳卒中後の上肢痙性麻痺に対する、 慈恵医大独自のボツリヌス療法と自主トレ訓練、あるいは磁気刺激とボツリヌス療法の併用は、欧米でも非常に注目されています。2012年の5月にメルボル ンで開催された国際ニューロリハビリテーションの学会でも、主催者の要請でポスター発表からオーラル発表で2題、ボツリヌス療法に関する発表を行いまし た。世界に先駆けれ行われているボトックスをふまえた上肢痙縮に対する治療体系も、もうすでに欧文論文になっています。もちろん、治験後の日本からの初論 文です。(Eur J Phys Rehabil Med 2012 48:47-55, Int J Rehabil Res 2012 35:146-52)
この本は、適応の見極めから効果的な打ちかた、施行時の単位配分、投与後のリハビリまで の症例数932例(2012年3月末)を誇る慈恵医大のノウハウを紹介しています。